ねじ的まとめサイト爪'ー`)y‐

( ^ω^)ブーン系小説まとめています 依頼とか受けたり短編まとめたり、色々。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

181 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:01:24
お題「限定品」

そろそろ帰ろうと帰り支度を始めたギコの元に、1人の女性が訪れた。

ξ゚⊿゚)ξ「あ、ギコさんギコさん!」
( ,,゚Д゚)「はい?」
ξ゚⊿゚)ξ「明後日からヴィップへ行くんですよね?」
( ,,゚Д゚)「ええ、まあ……」

その言葉を聞くや否や、ツンはギコへ封筒を手渡した。
それを丁重に受け取りつつ、ギコは困惑の表情を浮かべた。
封筒はかなり分厚く、重さもかなりある。

( ,,゚Д゚)「これは……?」
ξ゚⊿゚)ξ「120万円入っています」
( ,,;゚Д゚)「ひ、ひゃくにじゅぅ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい。それを5日後に発売される"ソーカ"の限定バッグを……」

最後まで話を聞こうともせず、ギコは封筒をツンへ返した。

( ,,゚Д゚)「冗談を……120万をバッグに注ぎ込むたぁ!? どうかしてんじゃ……」
ξ#゚⊿゚)ξ「黙れクソがッ!!!」

今度はツンが話を最後まで聞こうともせず、罵倒を放った。
ギコは驚いた。ツンのその剣幕にまるで
カルト教徒の怒りに触れてしまったかのような感覚を覚えたからだ。
ギコを睨みつけるツンの瞳は常軌を逸した狂気を醸し出していた。

( ,,;゚Д゚)「………」
ξ゚⊿゚)ξ「その120万の内、50万はあなたの物です」
( ,,;゚Д゚)「え!?」



182 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:01:45
意外な発言にギコは素っ頓狂な声を上げる。
破格な報酬だ。

( ,,;゚Д゚)「本気ですか?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい。ですが、限定バッグが手に入らなかったときは……」
( ,,゚Д゚)「あー、いや大丈夫大丈夫!」

50万という大金に目が眩み、先程とは打って変わってやる気を見せる。

( ,,゚Д゚)「任せてくださいよ! その、限定品のブランドバッグを買えばいいんですね?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい。 ……すいません、本当なら自分が行くはずだったのですが
     丁度その日に"ダイサクシネヨ"の限定コスメが……」

ギコは呆れた。ツンのブランドや限定品に見せる異常な行動力に。
何てつまらない女だ、これは男を駄目にするタイプだな。と考えた。

しかし愚かだが、利用しがいのある女だ。

( ,,゚Д゚)「分かりました分かりました。買ってきますよ」
ξ゚⊿゚)ξ「30万で買えるとは思います、2つお願いします。
      残りの10万は万が一のためです」

ツンの手から、今度は自分から封筒を取り ギコは豪語した。

( ,,゚Д゚)「絶対、買ってきますよ」



183 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:02:02
・・・ ・・・・

ヴィップへ渡ったギコは、ツンから手渡された店の地図を頼りに街中を歩く。
丁度オフの日とその限定品の発売日が重なっていたのが幸いだった。
地図は正確だったため、ギコは苦労することなく"ソーカ"へ辿り着いた。

( ,,゚Д゚)「う、うわぁ……人が多いな……」

ギコはそのとき、気楽に構えていたことを後悔した。
開店10分前のその店前には大勢の人間が列を為していた。
目的は当然、限定品のバッグである。

この分では買えないのでは? そんな不安が押し寄せる。
行列を見れば見るほど、後悔が押し寄せてくる。
何故、もっと早く来なかったのか―――
 ギコは自分を呪いたくなった。

しかし、何はともあれ自分も並ばなくてはならない。
落ち込んだ表情をしながらも、ギコはその列に加わった。

( ,,゚Д゚)「……そろそろ開店か」

前の方がざわめきだす。 時間も残り2分となったところで、
店の中からメガホンを持った責任者らしい男が客へ呼びかけた。

( ФωФ)「えー、今回の限定バッグの個数は100でございます! 繰り返します……」
( ,,;゚Д゚)「ひゃく……?」

そんな馬鹿な。この人数はどう考えても200を超えている。
絶対に買えないじゃないか………。

( ,,;゚Д゚)「ど、どうすれば……」

堪らずギコは、自分の前に並ぶ客へ話しかけることにした。



184 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:09:19
( ,,;゚Д゚)「すいません……この状況じゃ買えないですよね?」
( ・∀・)「……転売野郎から買うしかねえな」

そう言うと、男は列から離れた。
転売者を待つ、というワケか……とギコは1つの希望を手に入れた。

( ,,゚Д゚)「なるほど……転売者は何処に居るもんですか?」
( ・∀・)「ま、ネットオークションが主だけどよ。
      夜の露店にでも行ってごらんよ。多分あるぜ」
( ,,゚Д゚)「露店……」
( ・∀・)「そうだ。路地裏辺りの冴えねえ露店だよ」

その言葉を脳に刻むと、ギコも列から離れた。
気が付けばあの男は既に居ない。
だがギコは気にすることなく、自分のホテルへ向かった。
勝負は夜だ……自分に言い聞かせる。


もし、もし買えなかったら……
ツンはどれ程、怒り狂うだろうか?

ギコはあの狂気の瞳を思い出し、身震いした。

絶対に買わねば……ギコは決意を固めた。



185 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:25:42
夜。男の言うとおり、寂びた路地裏をギコは歩く。
何処に露店があるのやら………不安を抑えつつ、ひたすら歩くと
1軒。
店を発見した。

ギコは小走りでその露店へ向かい、商品を確認する。

( ,,゚Д゚)「こ……これだ! 間違いない!!」

確かに、そこにはあった。
"ソーカ"ブランドの限定バッグが。

( `ハ´)「にーさんコレが欲しいアルか?」
( ,,゚Д゚)「あ……ああ! これだ! これが欲しい!! いくらだ!?」
( `ハ´)「200万アル」
( ,,;゚Д゚)「200万だとぉ!!??」

開いた口が塞がらない。 ギコは聞き返すことにした。

( ,,;゚Д゚)「意味わかんねえぞゴルァ!! 定価の7倍近くじゃねえか!!」
( `ハ´)「そうは言っても、買う人間は居るアルよ」
( ,,;゚Д゚)「ぬぬぬ……!」

ふざけるなふざけるなふざけるな!
何が200万だ! 人の足元を見やがって!

ギコは腸が煮えくり返るようだった。
その背景には果てしない恐怖と焦りがある。

( ,,;゚Д゚)「そんな値段……認めるものか!!」



186 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:26:20
つい怒鳴り声を上げてしまったギコを見て考え直したのか、
その商人はフトこんなことを言う。

( `ハ´)「おたく、いくら持ってるアルか?」
( ,,゚Д゚)「え!? ……ひ、100万だよ」

ギコは咄嗟に自分の持ち金を幾らかさば読むも、
すんなりと商売人に見透かれてしまう。

( `ハ´)「だめアルな~150万はないと」
( ,,゚Д゚)「ぐ、ぐぬぅ……(あと30万、値切れば……)」

この時点でギコはもはや、自分の損得を考えることが出来なくなっていた。
50万の儲けを期待していたあの姿はもう、消え去ってしまっていた。

( ,,゚Д゚)「も、もう少し……値下げしてくれれば……」
( `ハ´)「何言うアル。100万は無理アルよ!?」
( ,,゚Д゚)「あ……あぐぅ…。じ、実はその……えぇと、頑張れば……」

そのうろたえが嘘を肯定してるとも分からずに、ギコは話し続ける。
商売人はその姿を見て、楽しんですらいる。

( `ハ´)「頑張る? サラ金でも借りるアルか? 本気アルか?」
( ,,゚Д゚)「それは……」

商売人は畳み掛ける。

( `ハ´)「おたく、100万しかないって嘘ついたアルね? 本当はもっと持ってるアル」



187 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:27:08
( ,,゚Д゚)「あ、あうぅ……」
( `ハ´)「本当は幾ら持ってるアルか? 言うアル。言わなきゃ売らないアルよ!?」

焦りがあり、その上嘘まで見破られ……
今のギコにはデマカセを言う気力は残っていなかった。

( ,,゚Д゚)「ひゃく……にじゅうまんです」
( `ハ´)「130万」

ぐう、と項垂れるギコ。
商売人はそんなギコを掌の上で躍らせていた。

( `ハ´)「……本当は幾らアルか?」
( ,,゚Д゚)「だ、だからぁ!! 120万だって!!!」
( `ハ´)「なら、120万で手を打つアル」
( ,,゚Д゚)「え……」

ギコはその呆気ない言葉に拍子抜けした。

( ,,゚Д゚)「ほ、ほんとに120万で……?」
( `ハ´)「疑うアルか? なら値上げする……」
( ,,゚Д゚)「ちょっと待ったちょっと待ったちょっと待った!!」

商売人の言葉を制すとギコは懐からさっさと例の封筒を取り出し、
中身を確認すると、その全額120万を商売人に手渡した。

( ,,゚Д゚)「ほら! これで120万!!」
( `ハ´)「ふむふむ」

商売人は札束を数えながら、生返事を返す。そして、OKの返事を出すと
ギコにブランドバッグを手渡した。



188 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:29:08
( ,,゚Д゚)「いやったぁあああああああ!!!」

ギコはあらん限りの歓喜の叫びを上げた。
自分の利益がゼロになっていることすら忘れてしまって。


ギコはその帰り道は、ほくほく顔であったが
いざホテルに戻ると、急に自分の利益のことを思い出してしまった。

( ,,゚Д゚)「あーあ……50万が……」

その50万をアテに、ここヴィップでは最後の日遊び呆けるつもりだったのだが
今はもうその金は消えてしまった。

ギコは悔し涙を流しそうになる。
しかし、必死で堪えようとするも、喪失感だけは抑えようもなかった………。



ヴィップからの帰り道、飛行機の中でも
眠ることすら出来なかった。
あの店でもっと早めに並んでいれば……
露店でもう少し値切れていたら………

欲望が今更になって沸き起こり、気分は最悪なものとなった。

ギコは考えもしなかった。 そのブランドンバッグの信用性を。



189 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:29:57
空港にて。

ギコはとぼとぼと地下駐車場へ向かっていた。
視線は下向きであったが、流石に自分の車の目の前の人影には気が付いた。

( ,,゚Д゚)「ツン……さん……」
ξ゚⊿゚)ξ「買ってきましたか? 限定品」

用件だけ伝えるツン。ギコは力なく紙袋からバッグを取ると、ツンに渡す。

ξ゚⊿゚)ξ「2つって……」
( ,,゚Д゚)「それは流石に……」
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅぅううん」

その視線は大変冷たかった。

ξ゚⊿゚)ξ「お金は?」
( ,,゚Д゚)「実は……露店で買ってきて……」
ξ゚⊿゚)ξ「ハァア!?」

地下駐車場にツンの声が響き渡る。

ξ゚⊿゚)ξ「あんたナメてんの!?」
( ,,゚Д゚)「いや……その……」
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇナメてんの!? ねえ!? おい!!」

女とは思えないツンのそのガナリ声に、ギコは怯えきってしまっていた。

ξ゚⊿゚)ξ「くそが!!」
( ,,゚Д゚)「…………」



190 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:30:22
しかし、男のプライドだろうか ギコにも闘志が湧いてきた。

( ,,゚Д゚)「あ、あのなぁ……! ……ぇえ!?」

言い返そうとツンを見据えるも、そのツンの仕草にギコはまたも驚いてしまう。
何を思ったかツンは、そのバッグを舐めていた。
唾液がライトで照らされてテラテラと妖しくきらめく。

中身を開けて、底の紙を取り出すと食い入るような視線でその部分を眺め、
やがて今度は銀の止め具を齧る。

その見開いた目は、死肉を貪るハゲタカを連想させた。

ツンの理解不能な行動に、ギコはうろたえる。逃げ出したくなった。

ξ゚⊿゚)ξ「……ぁあぁあぁぁっぁ……」
( ,,゚Д゚)「…………ヒっ……」

齧り終えたツンは、ギコへ目を向ける。
その瞳は先程とまるで変わらず、獣そのものである。

ξ゚⊿゚)ξ「これさ、偽物」
( ,,゚Д゚)「………は?」
ξ゚⊿゚)ξ「だから……さ」

ツンは業物を抜き、ギコへ歩み寄る。



191 : キレイキレイ ◆tOPTGOuTpU :2007/08/09(木) 00:30:38
( ,,゚Д゚)「………な、なんだよそのナイフはぁ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「これさ……偽物だって」

ギコにはいまいち、そのバッグが偽物であるという事実が理解出来なかった。
だから逃げ出すこともせず、ツンの発言に疑問を呈するばかりだった。

ξ゚⊿゚)ξ「偽物偽物偽物偽物偽物偽物ォォォオオオッ!!」

その言葉の連打に、やっとギコは理解を示した。

( ,,゚Д゚)「そ、そんなぁ……偽物なんてッ!」
ξ゚⊿゚)ξ「"ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ"
      "ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカ""ソーカぁあ!!」

口に泡を立たせてツンは捲くし立てる。

やっと、やっとギコは……逃げることを決意した。

しかし、既に遅かった。

ギコがそう考えたときには……もう、ナイフが腹を破っていた。


ギコは最後まで信じられなかった。
まさか、まさかこれが偽物だなんて………と



192 ::2007/08/09(木) 00:31:05
( ^ω^)「て話だお、草加死ねお」

('A`)「どうみても最後はヤケクソです」

( ゚∋゚)「本当にありがとうございました」

('A`)「まだ居たんですねアナタ」

( ゚∋゚)「ドクオ、日本酒買うてこい、言うたやろ!?
     つまみもよこせっちゅぅ話もしたけぇな!?」

(´・ω・`)「僕の花は何と、とぐろの形をしていて臭かったのでした!!!」

( ^ω^)「次のお題は"狂信者"だお。草加まじ死ねお」




スポンサーサイト












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://mixboon.blog116.fc2.com/tb.php/31-e3b6cde6

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。