ねじ的まとめサイト爪'ー`)y‐

( ^ω^)ブーン系小説まとめています 依頼とか受けたり短編まとめたり、色々。

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84 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:08:46
ポツリ、ポツリ。
高い空から落ちてきた雨水が、アスファルトで固められた道路に落ちる。
太陽は雲に隠され、まだ昼過ぎだというのに少し薄暗い。

(*゚‐゚)「雨……つまんないなぁ」

小さな体を椅子に乗せ、窓から外の様子を伺っている少女。
彼女は床に届かない足をパタパタと前後に揺らしながらも、雨に対する不満で頬を膨らましていた。

(*゚ー゚)「雨なんか早くやんじゃえっ!」

雨が降っているのも気にせず、窓を開けて外に向かって叫ぶ。
すると、彼女の願いが届いたのであろうか。

(*゚ー゚)「あ、お日様だ」

先ほどまで絶えず降り続いていた雨が嘘のように止まり、雲の隙間からは隠されていた太陽の光が差し込んでい

た。


85 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:09:38
そして、

(*゚ー゚)「凄い……」

空には赤、橙、黄、緑、藍、青、紫と並んだ、世界一美しい橋が架かっていたのだ。

(*゚ー゚)「綺麗だなぁ……。お外に行ってみよ!」

言うが早いか、彼女は既に靴を履いて、家の外に出ていた。
不思議と外の地面は濡れていない。
滑って転ぶ心配もなくなった彼女は、少しでも虹に近付きたくて、気が付けば走り出していた。



86 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:10:08
(*゚ー゚)「近くで見るとやっぱり凄い綺麗だぁ……」

どこをどう通ってこの場所まで来たのだろうか。
ここまでの道のりは全くと言って良いほどに覚えていなかった。
しかし彼女は今、虹の根本部位にあたる場所に立っていた。

ここから見る虹は絶景であった。
七色の光が天に向かって伸びていく。
それを空の青色と太陽の光が綺麗に栄えさせて、まさに一つの芸術として完成された美しさを持っていた。


87 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:10:51
(*゚ー゚)「もしかしたら登れるかなぁ」

つい先日、友達と遊んだレーシングゲーム。
確かあれには虹の道を走るステージがあったはずだ。
髭オヤジや亀モンスターが虹の上を走れるのなら、自分だって虹に乗れてもおかしくはない。

(*゚ー゚)「多分乗れる……よね?」

数歩退いて虹から距離をとる。
そしてそこから勢いをつけて走り、そのまま跳躍。

(;゚ー゚)「わわわっ!」

虹に足が着いたと思った瞬間、足が重力に従って貫通。
虹に乗れるはずなどなく、勢い余って着地に失敗した彼女は、盛大に転んでしまうのであった。

( ・∀・)「ははははwww 何やってんのwwww」

無様にも地面に伏してしまった彼女の、耳に届く笑い声。


88 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:11:50
(#*゚ー゚)「むぅ……誰?」

派手に転んでしまった照れ隠しか。
はたまた、いきなり笑い出した男の無神経さが不愉快だったのか。
少女は少々不機嫌ながらも男に尋ねる。

( ・∀・)「はははwww そんな怖い顔しないでよ。僕は君の行動が面白かったから笑ってるだけなんだから」

それが原因で怒っているんだ。
そう少女が反論しようとした瞬間、男は続けて口を開いた。

( ・∀・)「虹は、好きかい?」

(*゚ー゚)「え……? うん、綺麗だから好きだよ」

突然の質問に少し戸惑いつつも、しっかりと答える。
男はその答えを聞くと、先刻の小馬鹿にしたような笑いとは別の笑みを浮かべた。


89 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:13:29
( ・∀・)「そうかいそうかい。それなら、僕が虹をあげようか」

(*゚ー゚)「え?」

虹をあげる、とはどういうことであろうか。
今、少女の目の前には大空を横断する七色の架け橋がある。
これを、プレゼントする気なのだろうか。

( ・∀・)「はい、これあげる」

どこから取り出したのか、男の手には色鉛筆の一式が握られていた。
赤、橙、黄、緑、藍、青、紫と揃った七色の色鉛筆。

(*゚ー゚)「なんだぁ。虹ってこういう事か」

謎が解けてすっきりした彼女は、心から微笑み、男からありがたく色鉛筆を受け取ったのであった。


90 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:14:12
ザー、ザー。
強い雨粒が地面を叩き続ける。

(*゚ー゚)「ん……うぅん……」

いつから寝ていたのであろうか。
耳に届く雑音で深い眠りの淵から持ち上げられた少女は、ゆっくりと伸びをした後に数回まばたきをする。

(*゚ー゚)「なんか凄い綺麗な夢を見た気がするんだけどなぁ……」

ようやく頭が冴えてきた頃に、一人で呟く。
そんな時にであろうか。
自らの手に違和感を感じたのは。



91 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:14:50
(*゚ー゚)「何これ? 色鉛筆、だよね?」

明らかに市販のそれと比べると色の少ない、七色の色鉛筆を彼女は握っていた。
何故だか、その存在が気になり、実際に使ってみることにする。

(*゚ー゚)「順番に書いていこう」

適当に用意した紙に、まずは赤色から書き始める。
白い紙に描かれた、深く透き通った赤色。
一般の色鉛筆とは、色鮮やかさが段違いであった。

(*゚ー゚)「凄い綺麗だぁ……」

思わず溜め息が漏れる。
それから彼女は一心不乱に、残り6色を紙の上に描ききった。

(*゚ー゚)「これで完成だ!」

気づけば紙の上には虹があった。
まるで紙が空のように、色鉛筆の描いた線が光のように。
その美しさに惹かれた少女は、ひたすらに虹を書き続けるのであった。


92 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:15:53
ザー、ザー。
強い雨が窓を叩き続ける。

('、`*川「ただいま。しぃ、ちゃんとお留守番できて……」

ザー、ザー。
強い雨に濡れながらも少女の母親が帰宅する。

(*゚∀゚)「はははははははは!! アヒャッヒャッヒャッヒャ!!」

ザー、ザー。
強い雨音の中、少女の笑い声が響き渡る。

('、`;川「しぃ? しぃ!!」

ザー、ザー。
強い雨も忘れるほどに、母親の目に入ったのは衝撃的な映像。
少女はひたすら部屋に色鉛筆を走らせ、その部屋は七色を混ぜ合わせすぎて混沌とした状況にある。

(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

ザー、ザー。
強い雨音、黒い世界の中で、一人虹の魅力に精神を犯された少女は、部屋を虹色に染め続ける。
混ざれば混ざるほど、虹とは程遠い、醜い色になっていくのにも気付かずに。





ザー、ザー。



93 :金の袋 ◆qvQN8eIyTE :2007/07/18(水) 20:16:44
(´・ω・`)「以上で僕の話は終わりだよ」

('A`)「他の話と比べると、なんかどうともない話だったな」

( ^ω^)「クオリティの低さが露呈された瞬間だお」

(;´・ω・`)「だっ……黙れ! 1つ前の話で、いきなり登場人物増えてたから仕方ないじゃないか! 元々この企画

には僕達3人しかいなかったはずなのに!」

('A`)「確かに急につーやツンが出てきた時は焦ったな」

( ^ω^)「ある意味、そっちの方がホラーだったお」

何ともない会話を交わしながらも、蝋燭の炎を消す。
また蝋燭1つ分、部屋が薄暗くなった。

(´・ω・`)「料理人空気嫁。次のお題は……『浮き輪』だよ」



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